忙しい4歳

P2が4歳になる誕生日の2週間前から、私は大忙しであった。 何が忙しいかって4歳の誕生日に皆に配るトラクターチ(振る舞い)作り。この国では自分の誕生日にケーキを配る習慣があるので、P2(の親)がそれを用意するのだ。トラクターチはケーキ等の食べ物の場合もあるし、食べ物と小さなプレゼントを両方する人もいる。親が様子を見れない託児所とかの場合、託児所でお友達からの食べ物のトラクターチをもらってもその時に食べてしまうので、親に頂いたという事は伝わってこない。私はP2が持って帰って来るお友達のトラクターチをみてわかる事が多いので、プレゼントは必ず用意するようにしている。 P2は4カ所のグループに所属しているので、そこで関係する子どもの数は60人、、、オランダでは4歳になると誕生日の次の日から学校に行くので、おめでとうとさよならの二つの意味がある。P2も託児所、ダンスレッスン、プレイグループとお別れになり、新しいグループに参加する事になる。しかし60人分にもなると素材探しを何回もしないといけない数だ。作るもののプランが決まっても材料が手に入らない事もあるのを考えて、制作を早くから始める事がこの国でのルール。 今年は自分が一時期楽しんだポストイットアートができるように、プレゼントにはポストイットをあげることに決めた。こういう時いつもお世話になっているHEMAで星とハートのかわいいポストイットがあり、まずは1店舗で全部買い占めた。それでも足りなかったので他の店で補充、つでにパッケージ用の文具や誕生日会の為のパーティー用品も買う。 作ったものはこれ P2の描いたバーバパパのイラストや子ども達へのメッセージを入れて、A5サイズの紙にプリントにしてA5用のファイルホルダーにいれてラッピング。この写真ではわからないが、これを同じHEMAで買ったプリント付きの画用紙に印刷したので、裏側がかわいいのがよい。食べ物を配りにくいグループにはこれにまたまたHEMAの箱入りお菓子を和紙テープでくっつける。 これでプレゼントの用意は終わりだが食べ物作りもまだある。P2の託児所ではトラクターチに飴やチョコレートなどの甘いものが禁止なので、寿司にしてみた。  キャラ弁にはほど遠い、、、 次の日はプレイグループ。小さな子が多いので噛み切れない海苔はやめて押し寿司に。 次の日はダンスグループに。そして午後は日本人幼稚園でお菓子付きのプレゼントを配る。 P2が書き溜めたバーバパパが役立つ。 そして週末にある誕生日パーティーの準備。P2は早くからダンスパーティーをしたいと言っていたので、通っているダンスの先生にパーティーで指導していただくようお願いしてみた。それだけでは足りないので、先生が来るまでに冠と刀を子ども達に作ってもらい、それをもってダンスをするというアイデアになった。こういう工作の準備はたのしい♪ 子ども達の世話の合間を見て買い物、工作準備、スリンガー作り、ケーキ作りをする。 旦那が広いお店を持っているとパーティー時に役立つとは!誕生日当日、子ども達と早めにダンスの為のスペースを作ってパーティー開始。オランダでは4歳以降の誕生日は子どもだけを招待したパーティーが多いが、P2には小さなお友達も多いので今回は保護者付き。子ども達が集まったところで工作を始める。  SwanLakeのポーズを披露するP2 工作の間中ずっとP2は踊っていて、ダンスの時間でも楽しんだよう。準備が大変だと思われるかもしれないが、早くから準備始めたのとダンスはプロに任せているのとパーティーの段取りがうまくできていたのとで、親の私たちもパーティーを十分楽しんだ。 P2ちゃん、おめでとう!オランダでは4歳になった次の日から学校がはじまるので、4歳の誕生日は忙しいけど大きなステップなのだ。      

Meivakantie

オランダでは4月の終わりから5月のはじめは忙しい。4月の中頃の週末にイースター、4月26日が王の日、その後に二週間の五月休みがあり、それに伴ういろいろなイベントもあるからだ。イースターに息子の学校ではクラスメイトといっしょにブランチをとる。子ども達は事前にくじをひき、その友達の為にランチとその入れ物を作ってあげるのだ。毎年いろいろに飾ってある箱を見るのが楽しみだし、そのお友達の為にアイデアを考えて作る事も楽しみ。P1はまだアイデアを考えるのは難しいので素材選びは手伝うが、作るのは本人にやってもらう。今年はオアシスに飾りをさして簡単にアレンジできるような素材を選んでみた。ユーカリの葉は枯れてもほぼ同じ緑色のままだし、香りもよいので造形教室でもよく使う素材。それに造花やひよこも加えてみた。 P1は道具を使う事に興味をもって、ペンチやグルーガンを自分で使った。よく遊ぶ女の子のお友達へ作る事になっていたので、彼女が何が好きか考えてそれをお絵描きしたり、ステッカーで卵の飾りを楽しんだり。蓋の側面はフラッグのように和紙テープを切って貼っていったが、色をきっちり順番に並べて貼るあたりにP1の性格が現れる。普段から作った折り紙を貯めているので、それに絵を書き加えて内側に飾ってみる。中身には子どもが自分で選んだメニューを作って入れてあげるのだが、食べ物の飾りにウサギのジュースカバーを作ったりバナナにタトゥーをしたりして私が楽しませてもらった。 皆の箱が集まると賑やかでわくわくしてくる♪ P1は興奮して朝食を全くとらず、バットマンの絵が描いてある金の箱を嬉しそうに持って帰ってきた。  余ったシールでP2が作ったイースターの飾り それが終わるとすぐに王の日の準備。ベアトリクス女王が去年退位し、ウィレム=アレクサンダーが王として即位した。オランダでの国王の誕生日を祝う祝日「女王の日」は「王の日」に名称が変わり、祖母ユリアナの誕生日である4月30日からウィレム=アレクサンダーの誕生日である4月27日に変更となった。長い間「女王の日」と呼んでいたのでこの言い換えがなかなか難しい。 今年の王の日はパパが張り切っていた。皆が街中でフリーマーケットをする中、パパの所属する自転車チーム「Gaul」はWar Childのための寄付金を募る計画をしていた。このチームはCharly Gaulという有名な自転車競技選手の名前をとって結成され「Ride for War Child」という面白い運動もしていて、王の日の寄付金集めはその一つ。各地のGaulメンバーが何数カ所かに別れて集まり、皆で自転車をこぐのでその動きに対して寄付金を集めるというもの。メンバーはそれぞれ自転車のトレイナーを設置し、6時間こぎ続ける。 この祝日はオランダの子ども達が自分の持ち物を売ったり芸を見せてそれに対して小銭を稼ぐ日でもある。P1の特技と言えばもちろん自転車なので、、 大人に交じって一緒に寄付金を集めたのだった!こんな小さな子が自転車に乗っているとまず注目され、かならず立ち止まって寄付金をくれる。大人達も「10ユーロ寄付すれば皆でスプリントします!」と言って面白いパフォーマンスをみせて寄付金を集めていた。 P1はもちろん6時間続けて自転車に乗る事はできないが(体力より精神力の問題で)初めの2時間弱は大人と一緒にがんばっていたらしい。P1が休んでいる間は他の子ども達が乗ったりして、小さな自転車が空になることはなかった。わたしたち女子はというと、Gaulのジャージを着てP1の為におもちゃを探す合間にGaulの説明をしたり。GaulはP1のいたこの場所だけでも800ユーロの寄付金を集め、各地の寄付金は合計で6000ユーロになったという。すごい、、、オランダ自体寄付することに寛大な国だと聞いていたが、大人だけでなく付き添いのない子ども達も寄付してくれたのは驚いた。こんな素敵な国オランダに住んでいることが嬉しくなった日であった。 そんな充実した日を過ごした次の週からオランダの学校は5月の休みに入る。さて2週間何をしてすごそうかな!?  

なかなか片付けられないお雛様

P2はプリンセス系が大好き。クラッシクバレエでも冠をつけているプリマドンナが好きだし、プレイモビールもドレスを着たお姫様がお好き。そんなP2が最近ハマったのは「お雛様」。 今年も前年のようにアムスのお友達を集めてひな祭り会をしたが、去年余り注目してなかったお雛様にP2はくびったけ。お友達の持っている雛人形は全部揃っていて人形も道具も小ぶり。小さいもの好きでもあるP2は箪笥の扉を開けたり閉めたりして会の間ずっと楽しんでいた。そしてこの会の為に私が準備した制作はお雛様の冠作り。P2はパパに手伝ってもらってゴージャスな冠を作って大満足。ただ豪華すぎて自分で冠るのは嫌だったみたい。。。日本人幼稚園でももちろんひな祭りの工作をして、出来上がったものをいろんな人に見せて自慢。そしてひな祭り後も制作を続けて楽しんだ。 「おひなさま」という言葉もP2にはまだ難しいので「おほしさま」「おひさま」「おひなさま」を繰り返しいいながら練習した。歌も何回一緒に歌ったことか。 というわけで我が家のお雛様をすぐには片付けられなかったのだが、今週末にP2と一緒にやっと片付けたのだった。

Hope Step Japan 3月8日のイベントのお知らせ

ワークショップ「Hope Step Post」「福島なまず」「ジャンプ発電」はお子様でも参加できます。その他おもちゃの置いてあるキッズエリアにはスタッフが常時いますのでお気軽にご来場ください。 あれから3年 大災害から何を学べたでしょうか? Hope Step Japan! 3月8日イベントのお知らせ 日時:2014年3月8日(土)午後1時~9時 場所:Mediamatic Fabriek VOC–kade 10, 1018 LG Amsterdam 最寄のトラム駅: > トラム26番 “Rietlandpark”駅下車 / トラム10番 “1e Leeghwaterstraat”駅下車 入場料:8ユーロ (入場料は当会運営費以外は支援として送金いたします) * 入場料のうち5ユーロがMediamaticのメンバーシップ料金、3ユーロが私たちの活動への収入となりなす。 プログラム 13:00 l  開場 13:10 l  スカイプトーク チェルノブイリの家畜動物における放射能の影響と福島の3年間  Yoichi Matsuki 14:20 l  講演 日本人は原発を止められるか  by Kjeld Duits and Naoko Richters 15:30 l  発表 福島第一原発事故から3年を振り返る by ヴィム・トゥルケンブルク 15:40 […]

寒いときは童心に返る

私は自分の子どもが遊ぶのをじっと待つのが苦手だ。 オランダでは特に公園のレベルが高い。どの公園にもユニークなジャングルジム、トランポリン、滑り台などがあって雨さえ降っていなければ子ども達の遊びは公園で十分。そんな楽しい公園に行くと必ず自分も遊んでみたくなる。でもいっぱいの子どもの中に大人が交じって遊ぶのはちょっと恥ずかしいので、子ども同士が遊んでいるときは我慢するのだが。よくスマートフォンを持って公園で子どもが遊ぶ中仕事をしている親をみかける。それが普通の姿なのだろうが、私は幸せなことにそんなに仕事が迫ってないので遊び心もでてしまうのだ。特に冬の寒い時に子ども達は走り回って暖かいのに私だけ寒くなるのには耐えられない。それなら一緒に走り回って遊んでしまえ、と3歳と5歳の子どもと本気で走り回って楽しむのだ。どんなに小さい子向きの公園でも関係なし。いろんなゲームを考えて遊んだりかくれんぼをしたり競争したりサッカーをしたり。走っていると体もすぐ暖かくなるし寒い冬の公園でも1時間以上楽しむことができ、訛っている自分の体を少しでも動かすことができる。 そして何よりスッキリするのだ。体を動かすからだけでなく、子どもと笑ったりゲームを思いついて盛り上がったり、本気で逃げ回ったりすると断然ポジティブな気分になる。自分が子どもだった頃を思い出して楽しい気分になる。 今年に入ってから意識して自分自身が遊ぶようになり、初のスケボーまで買って子ども達と公園に行くのを楽しみにしている。40歳になってからのスケボーって、、、相談してみても我が家には危ないといって止める旦那様はいません。そのかわり「いいんじゃない?」といって私の苦手なリサーチをちゃっちゃかこなして用途にあった私サイズのスケボーを買ってくれた。もったいないといって自分の為だけに趣味や運動に時間を費やせない私に「何でも楽しめ」と励ましてくれる旦那様、よくわかっていらっしゃる。 今や公園に行く度に子どもとスケボーの取り合い(笑) 私の場合子どもに時々返るのではなく、根っから子どもなだけだったり? こんな日は子どもも大人も皆楽しめる♡

Gelukkig Nieuwjaar

あけましておめでとうございます 昨年は皆様にとってどのような年でしたか?私自身は風邪をひいて長いこと調子が悪かったり眠れなかったりイライラしたり、あまり調子の良い年ではありませんでした。年の後半に一人で日本に一時帰国をしたことでいろいろ自覚するきっかけができたので、健康でいること、ポジティブに考えること、運動することをキーワードに2014年を過ごそうと思います。 皆様も健康で楽しくよりクリエイティブな2014年になりますように。 欲しかった食材が手に入らないのと買い物の時間も限られていたので、御節っぽい普段食でお祝いしてみた。子ども達は朝からこのようなご飯を食べるのに慣れていないのでP2はいつものヨーグルトやパンを欲しがって全く手をつけなかったけど、P1は喜んでいた。もう少し盛りつけの勉強をしたいところ。

季節の行事2 七五三 

七五三の時期がやってきたが11月で満年齢5歳と3歳のP1とP2の七五三をどうするかかなり悩んだ。アムステルダムには七五三をお祝いできるところがある。日本に帰る予定は当分ないし子ども達にお祓いをしてもらいたい。それにP2は従兄弟から譲ってもらった着物がある。だけど問題はP2、着るものに関して特にうるさいのだ。洋服でさえ気に入らなくてきてくれないものがいっぱいある。なのでせっかく着物があっても袖をとおしてくれない可能性大。二人ともお祝いするならP1の正装も用意しないといけないので簡単に決められず。。。でもいやがったらお気に入りのワンピースでもいいじゃないか!大事なのは七五三のプロセスであって着物ではない!と割り切って思い切って予約をとった。 七五三参りの朝、P2にはTVを見せながらまずは髪のセットそして着物の着付けをしてみた。時々いやがりながらもTVを見ていたのでごまかされたよう(笑)出かける時にはさすがにぐずったが、食べ物やおかしでごまかす。草履はどうしても履いてくれなかったので、どうせ神社では脱ぐし靴で良しとした。 私たち自身も少しきれいな格好をしていったが、行くのはもちろん自転車。子ども達はバックフィッツのテントの中に座らせた。パン、バックフィッツ、P1がカタログでシンタクラースからもらいたいプレゼントを選んでいる図、P2は着物だけど、それ以外はすべてオランダ。  草履にも挑戦してみたP2 海洋博物館に近いPaul de Leeuwさんの山蔭神道日蘭親善斎宮に到着すると、彼は穏やかに私たちを迎えてくれた。彼はヨーロッパでただ一人の神主で、1990年にこの神社をたてた。日本の山蔭神道で修行をつみ、1981年に神官として御祭、行法も伝授できる免許を取得したらしい。彼とは別のイベントでお会いしたことがあったが、彼の神社に向かうのは初めて。話をするとイベントで出会ったことを覚えていて、しかもかれこれ6年前の話だということにお互い驚いた。 儀式の間子ども達は静かにしていたが、鈴を頭上で鳴らされる時にはP2は怖がって耳を塞いでいた。P1はなれない正座をしながら始終ニコニコ。儀式が終わると子ども達は千歳飴をもらって喜んでいた。懐かしい縦長の袋に飴が2本、お守りと手づくりの絵馬が入っていた。以前はオランダの飴だったそうだが、今は千歳飴を日本からもってくるらしい。少し食べると懐かしいミルキーな味がした。日本から持って来れない物もいっぱいあるだろう。神殿もきっといろんなところを手づくりをしてらっしゃると思う。 写真をいっぱいとった後は海洋博物館に近かったのでそこでランチをとった。P2の着物に皆振っていたが、そのころにはP2も着物に慣れてきて博物館のホールではしゃいでいた。翌日はオランダのシンタクラース(聖人シントニコラス)が蒸気船にのってスペインからやってくるので街中シンタクラースムード、海洋博物館もシンタクラースの座る椅子を用意していた。その前でポーズをとるP2。泣き叫んで着物を拒み、儀式中にじっとできないことを予想していたがP2もおねえさんになったようだ。  オランダで無事に七五三の儀式が済んで何より。

季節の行事

子どもができてからは季節ごとに窓辺のディスプレイを変えるようにしている。子ども達に季節感を楽しんでもらう為と、子ども自身が作ったもの/選んだものを飾るという楽しみを知る為に。秋には葉っぱを飾り、自分で選んだ花をかざり、ハロウィーンの時期にはカボチャを飾る。 最近自分の中でハマっているのがポストイットディスプレイ!ポストイットで何かをしたいとずっと考えていたのだけど、実験で始めた窓ガラスの作品が季節のディスプレイにもってこいなのだ。 ピクセルで絵を描くのって難しい!けどうまくやれば子ども達にも分かりやすく、目に飛び込んでくるようだ。シンタクラースの時期が近づいてきたのでプレゼントを作ると、P1が家に帰るなり「あ、Kadootje!(オランダ語、プレゼントの意)」と叫んでいた。後片付けもすぐ剥がせて痕残りがないので簡単。 今年のハロウィーンはP1のクラスメートの参加も増えて5人で廻ったようだ。私は仕事だったので一緒にいなかったのだが、歩き疲れた子ども達が帰ってきたのは8時半(がんばり過ぎ!)。気になっていたお菓子の食べ過ぎも起こらず、もらったおやつは当日約束分だけ食べてあとは毎日一つずつ食べるのを楽しみにしている。一緒に行かなかったけどコスチューム作りは程々に気合いをいれて楽しませてもらった。うちの子ども達はハロウィーンにカッコよく仮装するものだと思っているので、その希望に応えてP1はHot Wheels Rider にP2はネズミのアンジェリーナバレリーナのコスチュームを用意した。P1のつなぎは以前に買ったもの、それに自分の好きな番号を書かせてゼッケンにする。P2はダンスレッスンに行ってるのでそのレオタードを着せる。 まあ殆ど買ったものだけど小物だけ作ってみた トロフィー型の入れ物とP1がP2の為に顔を描いたオレンジの入れ物、P1のヘルメットとP2のネズミの耳。 結局P1は持っていた本物のヘルメットをかぶって行き、いろんな人からコメントをもらったらしい。頭が大きくてかわいかっただろうな。P2のネズミ姿の写真は撮れなかったようだが、気に入って耳をつけてくれていたらしい。P2は去年のハロウィーンで仮装を嫌がっていたけど、やっと楽しめるようになってきたようだ。あいにくこの日は小雨が降っていて子ども達の仮装も半分はコートで隠れていたようだが、雨でも何でもハロウィンは行われる。小雨の中長い時間歩き通した子ども達、去年よりグンとたくましくなったと感じた。そして1週間後にはオランダのシントマールティン(手づくりランプをもって家を廻り、歌を歌う代わりにお菓子をもらう行事)がやってくる。  

P1のお仕事が終わるまで

新学期が始まって落ち着いた頃、登録していたP1のモデルエージェンシーから連絡があり某家具メーカーのコマーシャルのオーディションがあるというので、都合もつくしパパが連れて行く事になった。だいたいこういう連絡は必ず急に入って来る。オーディションの1週間前にメールで募集して、オーディションの時間10分前に電話で「脚本が変わって3歳以下の子どもを撮影する事になったから来なくていい」ってキャンセルされるし!!パパはたまたま休みの日だったけど、わざわざ休みをとった上に向こうからキャンセルしてたらどれだけ憤慨してただろう。しかしP1は年齢の割に小さいということでオーディションには結局参加して帰ってきた。 オーディションの様子を聞いたところ、1回目は親がいると子どもの気がちるということでパパから離され悲しいP1を椅子に座らせて、別のパパと一緒にテーブルで座っているところを撮ったらしい。全くやる気の出なかったP1は下を向いていたらしい。泣かなかっただけまし。しかし帰ろうとするところを次の子役が来なかったかなにかで、2回目の撮影をすることになった。今度のパパはコメディアンばりに面白かったらしく、P1は段ボールをかぶってふざけるくらい盛り上がったらしい。この撮影の時はP1のパパもカメラの後ろで見る事ができたらしい。私は今回の撮影を全く見ることができなかったのだが、パパから聞いたP1の様子が手に取るようにわかった。P1が最後にモデルをしたのは1歳半の頃。当時は歩く&よじ登るのが楽しい時期に寝転がってのフォトシューティング。じっとできないP1をなんとかシャボン玉でつって寝かせたが、写真なので瞬間じっとできればどうにかなる。それにPhotoshopで上手に修正できてしまうからどうにかなった。だけど今回はフィルムなのでP1がどこまでやる気になるか、そして嫌で泣いたりしないかかなり心配だった。 1回目のP1の撮影の様子を見て戦法を変えたのか、次はエージェンシーから「P1がリラックスできるようにP1の友達を連れてきてほしい」というリクエストがあった。私としてはなぜ私たちが子どもを集めないといけないのか?と思いつつも、P1が楽しむだろうからとクラスメイトを2人連れていくことにした。P1の友達の親達も撮影所までついて来るのをアレンジするのが大変だっただろうに、兄弟連れでもきてくれた。友達が3人も集まると皆撮影所ではしゃぎまくり、子ども達は楽しんでオーディションを終えたらしい。でもこの撮影の時もその後も全くP1が選ばれたという連絡はなかった。 撮影の1週間前だろうか、エージェンシーからメールでP1ともう一人のクラスメイトが撮影に選ばれたという連絡をもらった。そしてその日からは毎日エージェンシーと細かい連絡をとる。クラスメイトの親は共働きなので昼間の連絡が大変だったらしい。撮影の場所が言い渡されたのは3日前くらいだった。 撮影の日、この日までにP1に仕事とはどういうもので仕事をすると報酬がもらえる(から君の好きなおもちゃが買える)ものだと言い聞かせていた。撮影が仕事だと言う感覚がないP1には、彼の世界のもので説明するしかなかった。毎日撮影に対してネガティブになったりポジティブになったりを繰り返したP1だが、当日はパパに連れられてP2と楽しそうに出かけていった。普段の学校より早く出かけ、そして夕方になってようやく帰ってきたP1は買ってもらったおもちゃに興奮していた。 のちに様子を聞くと、待ち時間が長かったためもって行ったDVDが皆の役に立ったこと、衣装が気に入らなくてネガティブになったこと、おなかが空きすぎて子ども達が動けなくなったこと、など大変な面はあったけど子ども達はふざけたり、バックフィッツによじ登って遊んだり、楽しい時も過ごしたようだ。撮影の様子を写真に撮ったが公表してはいけないお約束なのでここに掲示できないが、子ども達が待ち時間に遊んでいる様子がうかがえる。 その1ヶ月後、撮影の結果がこれ。撮影がどんなものか全く知らずにちゃんと参加しただけでも立派だと親は思うのだが、P1が絵の具を手につけて喜んでいる姿は私にも想像できなかったこと。(逆に嫌がるかとおもったので)少しずつ予想のできない結果を見せてくれるようになったP1、これが成長なんだな〜(涙)子ども達よくがんばったね! これはIKEAの「解決を見つけようとすると可能性は無限」という新しいプロモーションの為のTVコマーシャルシリーズの一つ。パパが子どもを面倒みる日(Papadag)の提案で、託児所のコストが上昇する中IKEAの商品で玄関から入ってすぐ託児所のようになり、自分の子どもだけでなく近所の子ども達も集めて自宅を託児所のようにする解決策もあるよという内容。オランダのみの放映。このコマーシャルに対する意見は賛否両論。

P1 5歳の誕生日

P1は夏休み中に5歳になった。私が造形教室で教えている子ども達が4、5歳だから生徒さん達と一緒の歳になったんだな〜と妙に感動。5歳近くでいろんな成長を見せてくれたP1。一番の成長は気軽にお友達が作れるようになったこと。プレイグループの中に入りたくなくて泣いていたくらいだから、これは大きな成長だ。  前は嫌がっていた服も着てくれるようになったP1 オランダの学校では個人の誕生日を大事にしているのが素敵。誕生日の本人がケーキや小さなプレゼントを用意するのは大変だが、学校と日にちを決めて、その日の朝に親や小さな兄弟も招待されてちゃんとしたセレモニーをする。家族で学校にケーキを持って入ると、全てのクラスメートの親から「おめでとう」を言われた。 教室に入るとP1の為に先生が作ってくれたかぶり物とロウソクが5本用意してあった。子ども達は輪になって座り、P1は先生の隣に座る。まずロウソクを付ける為に部屋の電気を消し、ロウソクを1本ずつ付けながらP1の1歳から5歳までの思い出を話す。「1歳の時歩けるようになった?」「2歳の時peuterspeelzaalに行ってた?」など。全部のロウソクに火をつけて吹き消したあとは静かに願い事をし、その後は子ども達一人一人と握手、そのあとは歌の時間、そしてケーキの時間。ケーキを配る間は見てはいけない約束のようで、子ども達は皆机に顔を伏せていた。配膳ももちろん子ども達の仕事。ケーキを食べ終わって30分くらいのセレモニーは終わった。 P2ちゃんはお人形コーナーの小さな椅子でケーキをいただく 一人の子どもの為に30分も時間を使ってお祝いしてくれるなんて、子ども自身がうれしいだろうな。そんな子どもの気持ちを考えるとケーキも手抜きできなかった。ケーキはP1が先生に頼んで作ってもらったバットマンのかぶり物にあわせてバットマンに。自転車でもって行くので持ち運びのことを考え、シアター風にしてみた。  箱ごとラップをかけて自転車のキャリアーにすっぽり入れて移動。 ケーキを寿司詰めにしたので揺れに強くて正解だった。ケーキ自体は子ども達が食べ慣れていると思い、ビオのケーキミックスを使った。クリームは解ける事も考えて豆乳クリームに。爪楊枝で作った飾りが丁度持ち運びに便利だったようだ。 後から気がついたけど、クラスメイトだけでなく他の先生達にもケーキを配るのべきなのだろう。かなり多めに作っておいたので、職員室で食べてもらえたようでよかった。 学校にはケーキをもって行き、P1の他のお友達には小さなプレゼントを配った。 虫眼鏡を一緒に付けて「虫を観察できる」というコンセプトのはずが、どう探してもなかった虫眼鏡の代わりの万華鏡でちょっと違うコンセプトに、、まあ万華鏡でみる虫もきれいだけど、この国でちょうどいい素材を見つけるのは本当に難しい。 用意する親はきっと大変だろうけど、それだけ誕生日を大切にする国だからその努力が無駄に感じないのもありがたい。