我が家で初めてJack-o’-Lanternを作った。これを自分で作ることになるとは思わなかったが、アメリカ人の旦那が最近忙しかったので仕方なく。。。こういう作業は得意なので問題なかったが。
今年Jack-o’-Lanternを飾ることにした理由は、パスカルとピアがアムステルダムのハロウィーンに参加するからだった。ここオランダでは11月11日のオランダのハロウィーン的なイベント、シントマールティン(子供がちょうちんをもって家々をまわりお菓子をもらう)のほうが断然主流なのだが、アムステルダムの外国人が多く住む地区でハロウィーンをやるらしいからと友達に誘われて行くことにしたのだった。チョコレートを食べたことがないパスカルにまだ甘い物を与えたくないのとパスカルのアレルギーにも良くないと言う理由で決めかねていたのだが、私たちがお菓子を選んで取ってあげるか食べていいお菓子とどこかですり替えようという闇計画をたてて参加することにした。
ハロウィーンには仮装がつきもの。が、忙しい為何も用意できず、当日になってやっと自転車オタクの旦那のアイデアでパスカルにはEddy Merckxという70年代に最も強かった自転車選手にすることに決めた。この仮装に決めた理由は最近のパスカルはloopfietsという子供用の自転車にパパが10代の時に使っていたヘルメットをかぶって乗ることがブームになっていたから。かぶり物が嫌いなパスカルにはうってつけの仮装だ。ということで忙しい旦那がサイクリングに出かけている間にちくちくしてみた。ピアはチーターの耳がついたジャケットを持っていたので問題なかった。顔にひげをかけば出来上がりだし。
5時半に待ち合わせの場所に到着すると周りは子供まみれになっていた。オーガナイザーによると、400人の子供が参加し、70件の家が参加して子供達を待ち受けているということだった。色んな動物の着ぐるみを着た小さい子供がちょこちょこ歩いているのはかわいいものだ。小さい子供の仮装は動物が主流なので偶然同じコスチュームを着た子供同士がぶつかって写真を撮ったりしていた。70年代の自転車選手はもちろんパスカルだけだったので(笑)何人かの親に「とてもオリジナルね!」とか「ツールドフランスだ!」とか言われたり写真を撮られたりした。でも自転車に乗らせて正解だった。自転車に乗らせていなかったら後にパスカルを抱っこするはめになっていたからだ。
ハロウィーンでは仮装した子供達が家のベルを鳴らし家の主人が出てきたら「trick or treat! 」(お菓子をくれないといたずらするよ!)と言って主人が差し出したかごの中から好きなお菓子を一つ選ぶ。小さい子供にお菓子を一つだけ選ばせることは難しいが、行儀のいいパスカル君はおそるおそる手を伸ばしチョコレートではなくハリボのグミを何回も選んでいるようだった。グミは食べさせたことがなかったのだが今日だけはいいだろうと思って何個か食べさせた。ホストの家のデコレーションも凝ったものがあって大人にも面白かった。前日にお菓子を決まった場所に4袋持って行かないといけなかったり、コスチュームを作ったりで大変なのだが、これもピアとパスカルの国の文化なので無視できない。小さい子供の友達家族が早めに帰って行く中、私たちと元気なイタリア人家族だけが8時まで残って練り歩いた。終わりの方には「お菓子はなくなりました」と張り紙した家が何軒もあったり、余ったお菓子をさばこうと歩き回っているお兄さん達に出会ったりした。お兄さんに「お菓子2個とってもいいよ」と言われているのにここでも遠慮がちなパスカル君はお菓子を1個だけとったのでした。
お菓子がいっぱいあるのにあまり食べさせなかったせいでお腹がすいていたパスカルは、帰りのバックフィッツの中でサンドイッチをがっついていた。ピアちゃんはハロウィーン中ずっと寝ていたので心地の良い散歩だったにちがいない。お菓子を欲しがって泣いたりすることもなくかなり健康的なハロウィーンだった。
自転車オタクの旦那によると、Eddy Merckxのコスチュームだということを言ってもわからない人が多かったが、一人のベルギー人はずばりとあてたらしい。それもそのハズ、、Eddy Merckxはベルギー人ですから。。。