天気の良い日は公共の公園がお決まりの子供の遊び場になるわけだが、アムステルダムに住んでいると公園に飽きることがない。今までは行き当たりばったりで新しい公園に出会っていたのだが、遊具が少なすぎたり大きい子供用だったりしてなかなか良い公園に巡り会うことができなかった。そして仕方なく近所の公園にとどまっていたわけだが、同じ問題をかかえた小さい子供の親であろう著者の「Play! Amsterdam」という公園ガイドブックに巡り会ってからは新しい公園の開拓がパスカル&ピアと私のプロジェクトとなった。このガイドブックによるとアムステルダムを囲むA10高速内(=自転車での移動が可能な距離内)に400!もの大小の公園がある。ガイドブックに公園の大きさ、対象年齢、遊具の種類などが載っているのではずれることなく子供に合った公園に行くことが出来る。
私たちのお気に入りはHeineken museumの向かいにあるU.J. Klaren。この公園はハイネケンが昔、公園の土地を一時期借りたお返しに公園の用具を管理しているのできれいで面白いという話をきいたことがある。確かに他の公園とはひと味違う遊具があり、特に魅力的なのは管理人が常時いて子供用自転車や三輪車を貸し出していることである。車輪マニアのP1は色々な自転車を借りることができて満足している。さらにここには大人でも楽しいトランポリンとジャングルジムがあり、ピアをおぶっていない時は私は必ずここのトランポリンをして発散する(大人でトランポリンをしている人を見たことがないが、、、)そして他の公園にはあまりないテーブルもあるので兄が遊んでいる間P2は必ずここで1回オムツを替えられている。公園内のグラフィーティーも子供にふさわしいものになっているのが面白い。
私の家の近所でもZimmerterreinという大きめの公園があり、ここには家畜も飼われていて子供が動物に親しむことができる。アムステルダムにはKinderboerderijという子供動物園がいくつもあり、都市に住みながら気軽に動物をみることができる。パスカルも託児所のメンバーでよく近所の子供動物園にいくようで、知らないうちにオランダ語の「なでなで」という言葉と行動を覚えていた(おかげでピアにも同じ要領でなでなでする)
更にアムスには大きい公園がいっぱいありその中に子供と遊べるスポットがいくつもあったりする。Vondelparkはツーリストにも子供にも楽しい大きな公園。ただ自転車で通るだけでも楽しいし、公園の隣にカフェもあったりして親にとってもありがたい環境。Oosterpark内の公共プールには飛び石や噴水、滑り台があり水もきれいで暑い夏に一度は訪れたい公園。WesterparkにはプールとBBQし放題の巨大な広場があるので暑い日には家族でいっぱいになる。カフェやレストランも充実していて、私たちのお気に入りのDe BakkerswinkelもあるしProefというコンセプチャルなレストランもある。Westerparkはculture parkと呼ばれるくらい文化関係のイベントが多く、子供もそのイベントで楽しむことができる。近辺には子供動物園やアスレチックもあり緑の美しい公園。美しいと言えばAmstelparkである。この公園は1973年の花の万博の会場になったためその時のパビリオンが今も残っている(私のグループ展覧会が行われたhet Glazenhuisもその一つ)2ユーロだせばカートに乗って公園を1周することができる。ここが他の公園と違うのはミニゴルフ場や遊園地があること。私的には公園に来てお金を出して子供をメリーゴーランドに乗せるなんて間違っているのでこれはマイナスポイント。さらに公園を奇麗に保つ為か自転車を乗り入れることが禁止されているのもマイナスポイント。巨大な公園内をバギーで移動しないといけないので週末にパパと来るしか手がない(故にいけてない週末公園と呼んでいる)
これらの公園は全て自転車で行ける距離内にある。日本で楽しい公共の公園に行くには車で出かけることになるだろうし、動物をみるにはお金を払って動物園でみるしかないだろう。しかもオランダの公園はよく管理されていて壊れている遊具、汚くて使えない遊具などはなし。私の家の一番近くの小さな公園などはガイドブックにものっていないので、そのような記載されてない新しい公園がいっぱいあるに違いない。アムステルダムに住みはじめて10年経つが、子供が出来るまでアムスに質の良い公園が多いということに気がつかなかった。気がつけば天国だったなんて最高だ。