親友の結婚式が6月11日金曜日にあることは何ヶ月も前からわかっていたが、出産が近いので出席できるかどうかはずっと返事できないでいた。でもとりあえず出席ということにして無理なら後でキャンセルするという形で返事をしておいて、様子をみていた。なので予定日過ぎたあたりから母親も帰るし友達の結婚式にも出れなくなるという二重の焦りがあった。
しかし2度目の出産は超楽だったのでぴあが生まれてから1週間で外に出たり友達の誕生日会に行ったりすることができた。それなら結婚式も大丈夫だろうということで車をレンタルして国境に近いMaastricht付近の田舎町でのパーティーに出向いたのだった。彼らの式はEindhovenの市役所で行われ午後にその田舎町でバーベキューパーティーをするという企画だった。その田舎の家で宿泊もできるし静かだし貸し切りなので気を使うこともない。
金曜日の昼ごろ車の準備が整い家を出た。パーティーは5時からなので途中で止まったりしても十分時間があるはずだった。しかしアムステルダムでウェディングギフトを買ってP2(ピア)のおむつを替えておっぱいをやってるとすぐに2時になってしまった。すぐに高速に乗って200km先の目的地を目指した。ところが15分くらい運転したあたりですでに渋滞。。。金曜日の午後早い時間になんでこんな渋滞がおきるのかわからない。この渋滞は30Kmくらい先まで続いた。そんなときに限って子供がぐずついたり泣き出したりする。特にP1(パスカル)は歯が生えかかっているから機嫌が超悪い。窓から見えるショベルカーやタンクローリーなどの特別な車を見るとちょっとは機嫌がよくなるが、すぐに足をバタバタさせたりヒステリックに泣き出したりして私たちをイライラさせた。渋滞が終わる頃高速の道路工事が渋滞を起こしていることがわかった。オランダの高速道路はなぜかいつも工事している。渋滞を巻き起こすほどの工事ならしないほうがましだと思うんだけど。。。
そして5時にやっと目的地に到着した。アムスでは曇り空で野外のバーベキューのことを心配していたのだが、オランダの南は晴天だった。まず宿泊する部屋に荷物を運ぶとピアの為に用意されたプレゼントを見つけた。
中身は新婦のベンテが作った赤ちゃん用の毛布だった。フリース素材で周りには赤ちゃんが遊べるようにリボンがついている。ベンテはテキスタイルのデザイナーだからそのへんのセンスは抜群。ラッピングもかわいくて開けるのがもったいないくらいだった。
オランダで結婚パーティーに何回か出席したがこのパーティーはとってもオランダっぽかった。バーベキューがメインのディナーだが参加者も自分の自慢の料理を持ってきて、ギフトの指定も何もなく、新郎新婦もウェディングドレスではなくこざっぱりした洋服を着ていた。持ち寄りの料理が美味しかったのでお酒が飲めない私は何回もおかわりして食べ物を楽しんだ。デザートは他の出席者が用意したチョコレートフォンデユで、ディナーが何も食べれなかったP1もデザートのフィンガービスケットのチョコレートなしをようやく2本食べた。パーティーは3時ごろまで続いたらしく、私とP2はおっぱいを飲ませに寝室に帰ったところで記憶がなくなった。
翌日私たちは早くから起きて朝食をゆっくり食べた。歯痛もましになったのかP1も機嫌良く大人と遊んでいる。ここに来ている参加者の多くは小さな子供を持つ親であり、皆子供をおばあちゃんのところに預けてきたということだった。P1が他の大人の人に遊んでもらっているのを見ながら、子供がいろんな経験できるなら私たちがちょっと大変でも子供達を連れてくる方がいいよな、と思ったのだった。
土曜日で車もあるしもうちょっと遊ぼうということでここから40分のMaastrichitというオランダ最南の街でもう1泊することにした。幸いベビー用品も多めに持ってきているし。オランダに住んでもう10年になるけどMaastrichtに行くのはこれで2回目。オランダの街といってもほとんどベルギーのようなもので、食べ物や街の雰囲気が全然ちがうから外国に来たような気になるのだった。ガタガタの石畳をバギーを押しながらゆっくり散歩し、食べて遊んで散策を楽しんだ。ホテルでも野外でもP1用に持ってきておいたボールとミニカーは多いに役立った。
次の日は昼にMaastrichtを出発し、アムステルダムあたりに2時には到着したのでもうちょっと足をのばしてZaanse Schansに寄った。私もヘンリーもオランダにいながらオランダの観光地に興味がないのでオランダ村的なZaanse Schansに行ったことはもちろんないのだが、P1が喜ぶかもということで今回はじめて行く気になったのだった。Zaanse Schans自体は結構小さくて風車にひとつ登ったらそれで終わり、、って感じなんだけど、Zaanse Schansの川向こうのオランダらしい住宅街をみたり、橋の側のビーチのようなカフェで食べたり、子供用の遊び道具でたのしんだりしているうちに結構な時間になってしまった。子供が行きたいというまでここには来ないと思うけどアムスから30kmくらいで子供が遊べる場所があるのは便利なことだ。