P1は夏休み中に5歳になった。私が造形教室で教えている子ども達が4、5歳だから生徒さん達と一緒の歳になったんだな〜と妙に感動。5歳近くでいろんな成長を見せてくれたP1。一番の成長は気軽にお友達が作れるようになったこと。プレイグループの中に入りたくなくて泣いていたくらいだから、これは大きな成長だ。
オランダの学校では個人の誕生日を大事にしているのが素敵。誕生日の本人がケーキや小さなプレゼントを用意するのは大変だが、学校と日にちを決めて、その日の朝に親や小さな兄弟も招待されてちゃんとしたセレモニーをする。家族で学校にケーキを持って入ると、全てのクラスメートの親から「おめでとう」を言われた。
教室に入るとP1の為に先生が作ってくれたかぶり物とロウソクが5本用意してあった。子ども達は輪になって座り、P1は先生の隣に座る。まずロウソクを付ける為に部屋の電気を消し、ロウソクを1本ずつ付けながらP1の1歳から5歳までの思い出を話す。「1歳の時歩けるようになった?」「2歳の時peuterspeelzaalに行ってた?」など。全部のロウソクに火をつけて吹き消したあとは静かに願い事をし、その後は子ども達一人一人と握手、そのあとは歌の時間、そしてケーキの時間。ケーキを配る間は見てはいけない約束のようで、子ども達は皆机に顔を伏せていた。配膳ももちろん子ども達の仕事。ケーキを食べ終わって30分くらいのセレモニーは終わった。
一人の子どもの為に30分も時間を使ってお祝いしてくれるなんて、子ども自身がうれしいだろうな。そんな子どもの気持ちを考えるとケーキも手抜きできなかった。ケーキはP1が先生に頼んで作ってもらったバットマンのかぶり物にあわせてバットマンに。自転車でもって行くので持ち運びのことを考え、シアター風にしてみた。
箱ごとラップをかけて自転車のキャリアーにすっぽり入れて移動。
ケーキを寿司詰めにしたので揺れに強くて正解だった。ケーキ自体は子ども達が食べ慣れていると思い、ビオのケーキミックスを使った。クリームは解ける事も考えて豆乳クリームに。爪楊枝で作った飾りが丁度持ち運びに便利だったようだ。
後から気がついたけど、クラスメイトだけでなく他の先生達にもケーキを配るのべきなのだろう。かなり多めに作っておいたので、職員室で食べてもらえたようでよかった。
学校にはケーキをもって行き、P1の他のお友達には小さなプレゼントを配った。
虫眼鏡を一緒に付けて「虫を観察できる」というコンセプトのはずが、どう探してもなかった虫眼鏡の代わりの万華鏡でちょっと違うコンセプトに、、まあ万華鏡でみる虫もきれいだけど、この国でちょうどいい素材を見つけるのは本当に難しい。
用意する親はきっと大変だろうけど、それだけ誕生日を大切にする国だからその努力が無駄に感じないのもありがたい。