弁当文化

9月からP1の補習校がはじまった。P1はまだ幼稚園で言う年長さんの歳だが、アムステルダムの補習校ではこの年齢対象にプリクラスというクラスが9月から3月まで毎週土曜日にあり、小学1年生になる前にひらがなや日本の学校の習慣に慣れさせる、というクラス。オランダにあっても日本人小学校は日本の教科書を使い、日本らしい黒板や机の並んだ教室で授業をするのである。

オランダの学校と全く違うもののなかに、運動会、朝礼、宿題、上履き、名札などがあるが、日本らしい弁当を持って行く事も大きな違いだ。いままでサンドイッチのランチしか食べた事がなかったP1が、土曜日のおにぎり弁当を完食してくれるので作りがいもあるし、週に1回なので楽しんで弁当作りをできる。

弁当をつくる事で今までのランチを見直すきっかけにもなった。オランダでは朝も昼も内容にあまり違いのない食事になりがちだ。我が家の子ども達の朝食にはヨーグルトとパンにジャムやHagelslagというチョコレートのふりかけの様なものを食べる。ランチもクラスの皆がパンを持ってきているようなので、やはりパンになる。できればパンをなくしておにぎりの弁当にしたいところだが、他の子に何かいわれることもあるようなので子ども達が食文化に寛容になるまで少し我慢。しかしパンに挟むものといったらよく食べてくれるハムや、やはりジャムやらHagelslagになりがちだ。弁当を作る日に野菜やお肉、魚もいれると何でも食べてくれるのだから、毎日少量でいいからパン以外のものを入れるようにしたら、それも完食するようになった。

うちの子ども達が好きでオランダで手軽に買える弁当のおかずは、fishstick, チキンナゲット、ソーセージくらいしかない、、、。これらの食品は添加物が使われやすいので、我が家ではなるべくビオもものを買うようにしている。できれば自分で作って冷凍するのが一番。ミニハンバーグやお芋の肉巻き、茹で野菜をかわいい形に抜いたものなど。前日はゆで卵、ゆで野菜などを用意しておいてけば、当日は卵焼きやおにぎりをつくって詰めるだけ、のはずがなぜか大変。それでも日本のかわいい弁当アクセサリーを使ったりしていると、遊び心がでて楽しくなってくる。

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私がオランダに住んでよく恋しく思うのが日本食である。手に入らない食材もあり、旦那のアレルギーもあって自分の好きな食べ物を毎日食べているわけではないからだろうか。以前日本に住んでいたオランダ人の友達と喋っている時、日本でオランダのパンが一番恋しかったと聞いて笑った。あんなに何でもある日本でもオランダのパンが良かったらしい。新聞の記事で、オランダ人が旅行中に一番恋しく思う食品の一位はチーズ入りのパンだ、というのを読んだ事がある。人の味覚の記憶は根深いものだと驚かされる。

なので私の子ども達にも今、いろんなものを食べさせて思い出の味の幅を広げさせたいと思う土曜日の朝であった。

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こうしてみればおかずのレパートリーが少なすぎる(泣)もっと日本の弁当を研究しなければ!

 

Last Modified on 14 March, 2016
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