イースターでも工作三昧

春の始まりは工作好きの私の一番すきな時期である。

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毎年子ども達の学校ではイースター前の木曜日にクラスで朝食を食べる。朝食の内容はパンやゆで卵、フルーツや飲み物などで、これを自分で持って行くのだが、くじでひいたお友達の為に箱を楽しく飾って食べ物を入れてあげるのだ。誰が誰のを用意するかは当日まで内緒。

この「箱を飾る」工作はとっても楽しくて毎年私も張り切って手伝っていた。P1が4、5歳の頃はイースターの意味もよくわかっていなかったので、私がアイデアをだして材料を揃えて、一緒に作れる所を作っていた。他の子ども達の作った箱を見るのも楽しみで、特に家庭によって親子の接し方が工作に現れているのが興味深かった。例えば子どもに全て作らせたであろう箱も多数見られる。モンテッソーリの学校だから子どもの自立心を尊重する家庭が多いのだろう。私は自分の分野なのもあっていきなり高度な箱を一緒に作ろうとして、子どもがついてこれない事もあった。他の箱をみながら私の子どもにはどっちのアプローチが良いのか悩む事もあった。

IMG_1916IMG_3406IMG_4771IMG_4773 過去の箱たち

P1にとってもう4回目になる今年の箱作りの行程は全く違っていた。P1がくじを引いた日に当たったお友達の好きな事とイースターを合わせてデザインを書いたのだ。しかも箱を上から、横から、前から見た図を書いてくれたので、何がしたいのか立体的に理解できた。これだけアイデアがはっきりしていればあとは少しサポートするだけでいい。FullSizeRender

学校の帰りに工作の材料を一緒に買いに行き、好きな素材を選ばせた。好きな色を自分で塗ってもらい、接着も自分で出来るものはすべてやってもらった。技術的に難しい部分はパパにバトンタッチして、一緒に線を引いたり切ったりしてできあがったものは、、、

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スケボーが乗ったチキンバス!私もこんな箱を友達からもらいたいわ。

小さい頃のP1は難しい工作が一人で出来なかったが、どんなことがどこまで出来るかを習ったのだろう。それによってP1のデザイン意識も高まり、オリジナリティーのあるものが考えれるようになったのだろう、と分析する。今回手伝いをする際に、なぜこの素材を使うかを細かく説明してみたが、意味がわかっていたようだ。次回は素材も自分一人で選べるだろう。

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時間があるごとにいろんなイースター工作を楽しんでいる。まだまだ工作のアイデアはあるので、明日からのイースターホリデーも楽しく過ごせるだろう。

 

寒いときは童心に返る

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私は自分の子どもが遊ぶのをじっと待つのが苦手だ。

オランダでは特に公園のレベルが高い。どの公園にもユニークなジャングルジム、トランポリン、滑り台などがあって雨さえ降っていなければ子ども達の遊びは公園で十分。そんな楽しい公園に行くと必ず自分も遊んでみたくなる。でもいっぱいの子どもの中に大人が交じって遊ぶのはちょっと恥ずかしいので、子ども同士が遊んでいるときは我慢するのだが。よくスマートフォンを持って公園で子どもが遊ぶ中仕事をしている親をみかける。それが普通の姿なのだろうが、私は幸せなことにそんなに仕事が迫ってないので遊び心もでてしまうのだ。特に冬の寒い時に子ども達は走り回って暖かいのに私だけ寒くなるのには耐えられない。それなら一緒に走り回って遊んでしまえ、と3歳と5歳の子どもと本気で走り回って楽しむのだ。どんなに小さい子向きの公園でも関係なし。いろんなゲームを考えて遊んだりかくれんぼをしたり競争したりサッカーをしたり。走っていると体もすぐ暖かくなるし寒い冬の公園でも1時間以上楽しむことができ、訛っている自分の体を少しでも動かすことができる。

そして何よりスッキリするのだ。体を動かすからだけでなく、子どもと笑ったりゲームを思いついて盛り上がったり、本気で逃げ回ったりすると断然ポジティブな気分になる。自分が子どもだった頃を思い出して楽しい気分になる。

今年に入ってから意識して自分自身が遊ぶようになり、初のスケボーまで買って子ども達と公園に行くのを楽しみにしている。40歳になってからのスケボーって、、、相談してみても我が家には危ないといって止める旦那様はいません。そのかわり「いいんじゃない?」といって私の苦手なリサーチをちゃっちゃかこなして用途にあった私サイズのスケボーを買ってくれた。もったいないといって自分の為だけに趣味や運動に時間を費やせない私に「何でも楽しめ」と励ましてくれる旦那様、よくわかっていらっしゃる。

今や公園に行く度に子どもとスケボーの取り合い(笑) 私の場合子どもに時々返るのではなく、根っから子どもなだけだったり?

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こんな日は子どもも大人も皆楽しめる♡

2歳児のアクティビティー

魔の2歳児のブログを書いて以来、P2の好きなことがはっきりしてきてP2も比較的機嫌がよい。以前から子どもチャレンジDVDのリトミックが大好きだったので、もっと踊る時間を与えたくてダンス教室をはじめてみた。P1の学校の真裏の建物のダンススタジオで後でP1をお迎えするのに便利。教室は1時間で、ステッカーを床に貼って自分の立ち位置を決めてその場で動きをしたり、子どもが好きな小物などを使って走ったりつま先立ちで歩いたりする。

P2は先生の言う通りに走って動いて楽しそう!たまに自分の好きな動きを入れたりして自分の世界にもはいっている。冬で体を思いっきり動かすチャンスが少ない時なので、ちょうどいいアクティビティーだ。ダンスの後はすぐにおなかが空くようなので、ゆでた野菜をいっぱいもって行くともりもり食べてくれる。こんなに好きならもっと早くから連れて行けば良かった!

だけどダンスのある日は実はすご〜く大変;出かける前に夕食と自分たちのランチの用意→ダンス教室→P1のお迎えまで間があるから時間つぶし→P1お迎え、すぐにバスにのってフェーンへ→P1が日本人幼稚園にいっている間P2とカフェで待つ→幼稚園が終わったらトラムを2回乗り換えて家に帰る。夕方にはヘロヘロになっているのだが、たった1時間のP2の貴重な時間なのだからがんばって連れて行こう。

もうひとつP2が好きなことはお絵描き。P2は早くからペンが上手に持てて親はびっくりしていたのだが、描くこと自体にはまだ興味がなかった。しかしP2の好きなアンパンマンをよく描いてあげてたら、いつしか自分で描くようなって、、

色も選んで描いている。かわいいな〜こんな模様の布団で寝てみたい♡

こちらは紫色のばいきんマン君。ガタガタ口をがんばって描いたよう。

週末の日曜日、雪の降る寒い中子ども達をどのようにあそばせようか悩んでいたところ、Westergasfabriekが1日スケート場に変わることを知って早速出かけてみる。普段はイベントでしか入ることがなかった元石炭ガス工場内、丸くて広くてローラースケートにはもってこいの形。大きな子ども達はだいたいインラインスケートをしているが、小さい子どもはロープフィッツやスクーターなど持ち込めてその場合はタダではいることができる。P2は特にスクーターやロープフィッツを自分から乗ることはないが(乗ってもすぐに止めてしまう)この日は他の子ども達に混ざって何週も滑っていた。もちろんそれだけ滑るといい運動になってその後の夕食もしっかり食べた。

ミッフィーちゃん(こちらではナインチェと呼ばれている)もP2の大好きなキャラクター。初めて映画館でミッフィーちゃんの映画を見に連れて行ったが、1時間15分のあいだ口を開けたまま釘付けだった(笑)

 

夏と言えば、、、

アイスクリーム!

P1がだ〜い好きなアイスクリーム。ご褒美にあげるのもアイスクリーム。泣いてしょうがない時の奥の手もアイスクリーム。オランダでは夏にアイスクリーム屋だけはレストランなみに遅くまで開いています。食後に散歩がてらアイスクリーム屋に行くのって、いいよね〜。

私たち乳製品フリー一家が食べるのはほとんどシャーベット。シャーベットというと卵白が入っているかと思いきや、水とフルーツのみというものがほとんどで、卵がダメなパパもシャーベットなら食べられるのです。ストロベリーやラズベリー、レモン、マンゴーなどが主流で、変わったところではナシやスイカ味もあったりする。シャーベットは必ず3、4種類はあるのでどこのアイスクリーム屋に行っても食べられるものがなくてP1をがっかりさせる事もない。

でもアイスクリームって「クリーム」というくらいだから、クリームが入っているものがほとんど。P1が乳製品アレルギーとわかってから私も同時に乳製品を断っているが、あのまったりとしたクリームの味が恋しくなるもの。アメリカなら豆乳、ヤギミルク、ココナッツミルクアイスがあるんだけど、ここはオランダ。豆乳アイスが1種類あることはあるが、パパが食べてアレルギー反応が出たので買う事もない。

だがそんな私たち一家を救ってくれたのがProfessor Grunschnabelさん!去年なにか食べれるアイスを探しに近くのコンビニに寄ったときに質素なパッケージのアイスクリームを発見。白いアイスクリームパックに自宅でプリントしたようなシールがぺったり貼ってあるだけ。でもどうやらヴィーガンアイスのようだ。チョコレート味があったので材料をチェックすると、ココナッツミルク、バニラ、カカオ、砂糖と、とってもシンプルで保存料も入っていない。早速購入してその夜は長い間食べれなかったチョコレート味のアイスに家族で大満足したのだった。ココナッツミルクベースなのでクリームベースのアイスほどまったりしていないが、十分クリーム感が味わえる。P1もやはりクリーム感が好きで、シャーベットとココナッツミルクの2種類を買うと絶対ココナッツミルクのほうをおかわりする。

種類もと〜っても豊富。Siam Horapa Coco(ココナッツミルク、タイバジル、レモン、炒ったココナツ)Canelle Glorieuses(ココナッツミルク、バニラ、シナモン)Indian Winter(ココナッツミルク、生姜、インドスパイス)などから、フルーティーなBanana Bahiana(熟したバナナ、レモン、バニラ、ココナッツ)Mama Mango Maracujá(マンゴー、パッションフルーツ、レモンジュース)などなど。素材のコンビネーションもネーミングも面白い。私たちのお気に入りはSalmiaCoco(ココナッツミルク、バニラ、dropと呼ばれるオランダ人の好きなスパイス)。私はこのdropが大の苦手なのだが、このアイスのコンビネーションではなくてはならない素材である。13種類もあればアイスクリーム屋に行くくらい満たされる。しかも歩いて1分のコンビニ(といっても夜中の1時くらいに閉まってしまうけど)で買えてしまうなんて。日の長い夏の夜には食後に家族で出かけて2種類のアイスを買い、家でゆっくり食べるのである。

この素敵なアイスクリーム、どうやらオランダの会社らしい。オランダに住んでてよかった〜。

これはサイクリングの途中で見つけたアイスクリームガーデン。敷地内で飼われている牛の搾り立てのミルクをつかったオーガニックアイスを売っている。家畜も触れるし子供の為の滑り台や小さいトラクターや自転車などの乗物もいっぱいあって、初めて来たときP1は2時間くらい楽しんでいた。ここに行く為ならどんなに遠くてもサイクリングしちゃうぞ。

長い一日短い10年

先日P&Pのパスポートを引き取りにDen Haagにある日本大使館に子供を連れて出かけてきた。電車やトラムでバギーの乗り降りは大変なので旦那様に一緒に来てもらうように約束していたのに、彼は病気で外出できなくなってしまった。仕方なく疲れる事を覚悟で一人で子供2人をつれて朝早く出発した。

アムステルダムのトラムはほとんどバギーが乗せれる新しいタイプの車である。乗降口のすぐそばにバギー用の場所があってトラムの中を移動しなくて良いので便利である。オランダの電車のほうはプラットホームとの間に大きな隙間があいてる事が多いし階段を2段あがらなければいけない。子供を二人連れている時は一人を先に乗り降りさせ、誰かに手伝ってもらってバギーを持ち上げて運ばないといけない。でもたいがいこちらが聞く前に進んで手伝ってくれる人が多いので電車で困る事はない。オランダの駅にはエレベーターがついていないところも多い。ロッテルダムのような大きな駅でも駅自体が工事中のためもう2年もエレベーターなし状態だ。

10年ぐらいオランダに住んでいるがデンハーグに行く事は数えるほどしかなかったので、日本大使館への行き方を間違えてしまっていちいち大変だった。しかもデンハーグでは古い型のトラムしか走っておらず、乗り降りするときバギーを折り畳まないと入らないのだ。私が大変そうなのを見かねていろんな人が親切に手伝ってくれたのには本当に助けられた。デンハーグの人は車を持ってる人が多いのだろうか、バギーを押して歩いている家族をみかけなかった。

大分早く出かけたのに大使館に着いたのはお昼の閉館ぎりぎりになってしまった。パスポートを受け取ったはいいが、帰りの事を考えると気分が重くなったのでトラムラインをたどりながら歩いて駅まで行くことにした。そのほうが子供達の昼寝にも都合も良かった。たまにアムステルダムで子供連れでトラムに乗ろうとすると、目の前で扉を閉められたりする。先日もトラムストップよりかなり後ろでトラムが停まったので、子供を連れてバギーを押して走って乗降口に向かうと、早く飛び乗った客だけ乗せて私たちの目の前で扉を閉めてトラムが走り去るという屈辱を受けた。それもあってトラムはできるだけ避けたいという気持ちもあった。センターの方まで帰ってきた頃に大Pのほうが起きたのでそのままランチを食べる事にした。子供が元気で機嫌がいいとお出かけもそんなに大変ではないのだが、病気になりかけで機嫌がわるいと最悪なことになる。この日は幸い大Pのほうは始終機嫌がよく一度も骨なしチキン(床に泣き崩れる例のスタイル)にはならなかった。

大Pのおかげで遠出もさほどストレスを感じずに終わりを迎えようとしていた。アムステルダム中央駅に帰ってきていつものようにエレベーターに乗ると若い男の人も一緒にはいってきた。大Pがボタンを自分で押すのを微笑みながら見守っていると背負っていたリュックサックのチャックが開くのを一瞬感じた。「What!?」といいながらさっと後ろを見ると、一緒に乗ってきた男の手が財布の入ったリュックサックのポケットにのびている。「何してるの!?あんた。ちょっと一緒に来てもらおうか!!!」と自分では信じられないくらい大声で叫びながら1階についてすぐ目の前に見えた駅のインフォメーションデスクの人達に「この人私の財布をとろうとした!!!」と大声で訴えた。だが駅の人も周りの人も信じられないくらい無関心な態度をみせ、それに私がびっくりしているすきをみて男が歩き去っていった。バギーを押しているのも忘れて追いかけようとすると小Pが寝ていたバギーが倒れそうになり、同時に大Pも残したままだったことを思い出して足が止まった。人々は立ち止まって大声で叫んでいた私を見ており、始終をみていたインフォメーションの人達は私が立ち去る時声をかけようともしなかった。なんなんだ、この人達は。なんで見ているだけなんだ。子供を連れた母親が助けを求めているのに、なんで無視できるのだろうか。日本で同じことが起こったら駆けつけてくれる人がいることを知っているから余計に腹がたった。一瞬でこの国に住むのがいやになった。

順調だった一日の最後に起こった出来事を考えると、助けてもらったありがたさは帳消しになってオランダのことが本当にいやになった。10年住んでいるこの国、滞在許可が取れなくて大変だった事やオランダ語のクラスにがんばって通っていた事も忘れて日本に帰りたくなった。機転が利かなくて男の写真を撮るなどという考えが思いつかなかった自分にも嫌気がさした。そんなことを考えてるうちに眠れなくなってその日は長い夜をすごしたのだった。

今ではスリに隙をみせた自分に反省して怒りはおさまっているが、結局たった10年ではオランダの本当が見えてなかったようだ。長いようで短い10年。

どっしり腰をおろして微笑む平和な小P

日々徒然

ぴあが生まれてからは日々のスタイルが「ぴあをおんぶ紐でだっこ、その上パスカルをバックフィッツで移動」だった。パスカルを世話するのに両手があいていないといけないのでぴあは家のなかでもおんぶ紐でだっこされていることが多かった。なので人に会ってもぴあはおんぶ紐の中でねているので顔を出さないことが多かった。寝てばっかりのうちはそれでも良かったが、だんだん起きている時間も長くなり周りに興味を持ちはじめたので最近はできるだけバギーにいれて散歩するようにしている。バギーでゆっくり夕飯の買物をし、最近自分の流行になってる捨ててあるゴミを探って制作の素材を集め、新しい店を発見したりして2時間。ぴあは強い日差しに眉を動かせながらよく眠っている。

パスカルと同じ時を過ごすことも多くなった。腹這いに置いておいてもしばらく大丈夫なので、機嫌がいい時は遊んでいるパスカルの横に置いておく。カラフルなレゴに囲まれてすごしているのでぴあもレゴ好きになることは間違いないだろう。

兄の力強い抱擁をうけるぴあ

パスカルのほうはみるみる社交的になってゆくので、面白そうなパーティーやオープニングがあるときはできるだけパスカルを連れて行くようにしている。先日は友達がオーガナイズしている椿というパーティーに家族で出かけていった。テーマが夏祭り、盆踊りだったのでパスカルには浴衣を着せて。。。寿司やお団子などの出店が並ぶ会場では日本に行かなくてもちょっとした夏祭りを味わうことができた。パスカルはそこで同じように浴衣を着ていた3歳半のラナちゃんに会い、一緒には遊ばないけど意識していた模様。しかしその後二人はダンスパフォーマンスの後にまだ人が注目しているステージの上でジャンプをしはじめて面白くなったようで、大汗かくまでかなり踊っていた。浴衣を着たちいさな子供が飛び跳ねるのをみて人々も楽しんでいたようだ。カメラを持ってなかったのが残念!

また先日にはダンスパフォーマンスでよく会う泰造君と約束して新しいシアターでのパフォーマンスに出かけてきた。始まったばかりのパフォーマンスシリーズなのでまだ観客も少なく子供達は自由にパフォーマンスに参加していた。シャイなパスカルはパパに連れられてステージにあがり、ぴあもちょうど起きたのでだっこしたまま私がステージを練り歩いて参加した。泰造君はドラムが好きなので一人でドラムセットまで歩いて行きスティックを見つけてドラマーと一緒に演奏していた(すごい!)パフォーマンスのあとPとTはまねっこをし合って楽しみ、外の公園でも追っかけっこをしたりして遊んでいた。以後泰造君の名前を覚えたパスカルは写真を見る度に「たいぞ〜」と叫んでいる。

今では友達と遊ぶ楽しみがわかったので、週に3回行ってる託児所も前より面白く感じているのではないかな?

公園天国

天気の良い日は公共の公園がお決まりの子供の遊び場になるわけだが、アムステルダムに住んでいると公園に飽きることがない。今までは行き当たりばったりで新しい公園に出会っていたのだが、遊具が少なすぎたり大きい子供用だったりしてなかなか良い公園に巡り会うことができなかった。そして仕方なく近所の公園にとどまっていたわけだが、同じ問題をかかえた小さい子供の親であろう著者の「Play! Amsterdam」という公園ガイドブックに巡り会ってからは新しい公園の開拓がパスカル&ピアと私のプロジェクトとなった。このガイドブックによるとアムステルダムを囲むA10高速内(=自転車での移動が可能な距離内)に400!もの大小の公園がある。ガイドブックに公園の大きさ、対象年齢、遊具の種類などが載っているのではずれることなく子供に合った公園に行くことが出来る。

私たちのお気に入りはHeineken museumの向かいにあるU.J. Klaren。この公園はハイネケンが昔、公園の土地を一時期借りたお返しに公園の用具を管理しているのできれいで面白いという話をきいたことがある。確かに他の公園とはひと味違う遊具があり、特に魅力的なのは管理人が常時いて子供用自転車や三輪車を貸し出していることである。車輪マニアのP1は色々な自転車を借りることができて満足している。さらにここには大人でも楽しいトランポリンとジャングルジムがあり、ピアをおぶっていない時は私は必ずここのトランポリンをして発散する(大人でトランポリンをしている人を見たことがないが、、、)そして他の公園にはあまりないテーブルもあるので兄が遊んでいる間P2は必ずここで1回オムツを替えられている。公園内のグラフィーティーも子供にふさわしいものになっているのが面白い。

私の家の近所でもZimmerterreinという大きめの公園があり、ここには家畜も飼われていて子供が動物に親しむことができる。アムステルダムにはKinderboerderijという子供動物園がいくつもあり、都市に住みながら気軽に動物をみることができる。パスカルも託児所のメンバーでよく近所の子供動物園にいくようで、知らないうちにオランダ語の「なでなで」という言葉と行動を覚えていた(おかげでピアにも同じ要領でなでなでする)

更にアムスには大きい公園がいっぱいありその中に子供と遊べるスポットがいくつもあったりする。Vondelparkはツーリストにも子供にも楽しい大きな公園。ただ自転車で通るだけでも楽しいし、公園の隣にカフェもあったりして親にとってもありがたい環境。Oosterpark内の公共プールには飛び石や噴水、滑り台があり水もきれいで暑い夏に一度は訪れたい公園。WesterparkにはプールとBBQし放題の巨大な広場があるので暑い日には家族でいっぱいになる。カフェやレストランも充実していて、私たちのお気に入りのDe BakkerswinkelもあるしProefというコンセプチャルなレストランもある。Westerparkはculture parkと呼ばれるくらい文化関係のイベントが多く、子供もそのイベントで楽しむことができる。近辺には子供動物園やアスレチックもあり緑の美しい公園。美しいと言えばAmstelparkである。この公園は1973年の花の万博の会場になったためその時のパビリオンが今も残っている(私のグループ展覧会が行われたhet Glazenhuisもその一つ)2ユーロだせばカートに乗って公園を1周することができる。ここが他の公園と違うのはミニゴルフ場や遊園地があること。私的には公園に来てお金を出して子供をメリーゴーランドに乗せるなんて間違っているのでこれはマイナスポイント。さらに公園を奇麗に保つ為か自転車を乗り入れることが禁止されているのもマイナスポイント。巨大な公園内をバギーで移動しないといけないので週末にパパと来るしか手がない(故にいけてない週末公園と呼んでいる)

スケボーしなくても楽しい

これらの公園は全て自転車で行ける距離内にある。日本で楽しい公共の公園に行くには車で出かけることになるだろうし、動物をみるにはお金を払って動物園でみるしかないだろう。しかもオランダの公園はよく管理されていて壊れている遊具、汚くて使えない遊具などはなし。私の家の一番近くの小さな公園などはガイドブックにものっていないので、そのような記載されてない新しい公園がいっぱいあるに違いない。アムステルダムに住みはじめて10年経つが、子供が出来るまでアムスに質の良い公園が多いということに気がつかなかった。気がつけば天国だったなんて最高だ。

 

親と子供の生活環境

私の子供のパスカル君は只今19ヶ月。身長80cm、体重11kgとオランダ平均からみると小さめなのだがなぜだか体力だけは平均以上にある。公園や託児所やヘンリーの店で同じくらいの年齢の子をみかけるといろんな違いが見えてくるのだが、パッツンほど子供用Bakfiets(バックフィッツ/箱付き自転車)で早く走れて、3歳児向けのスクーターにのれる小さな子供はまだみたことがない。

もちろん自転車屋の子供として、自分の自転車に乗れるのは当たり前だが、週に1回店に連れて行って野放しにしてるだけであんなに上達するもんだろうか?

自転車は基本的に家の外にいるときに乗らせている。ヘンリーが家でも自転車に乗らそうといって店で売っているLoopfiets(ロープフィッツ/ペダルなしの2輪車)を1台持って帰ってきたが、それには目もくれなかった。というのも同じシリーズの中で一番小さい自転車なのだがまだ足が届かないので乗りにくいからだ。つい先日託児所の人から聞いたのだが、パッツは5台ある託児所の自転車や車をとっかえひっかえして1日中乗り物に乗っていて「自転車モノポリー」状態らしい。家で更に自転車に乗る必要がないはずだ。。。

公園に行くと必ず滑り台に走って行って、どんな滑り台でも怖がる様子なく階段を一人であがり、滑ってはまた階段まで走って行くのを20回くらい繰り返す。滑り台も選んで連れて行かないと怖くてみてられない。同年代の子供が一緒の滑り台で遊んでいると必ずパツパツのほうが早く滑り終わって他の子が終わるのを待つ事になるので、いつも泣きそうな顔で不平をいっている。

普通に滑るのではあきたらないのでパパが手を持って加速している、、

ヘンリーの店に連れて行くと最近はスクーターばっかり乗っている。一番小さいスクーターでもハンドルがパッチーの顎ぐらいの高さがあるので操縦が難しいみたいだが、ゆっくりながら大分進歩している。今では両足をスクーターに乗せて進むことができるようになった。店に年上の子供が来ると大きいほうのスクーターでビュンビュン飛ばして走り回るので、そんな時はBakfietsに乗り換えて競争するかのように一緒に走り回るのをみるのは面白い。

自転車屋の子供で自転車に囲まれてくらし、店に連れて来られたら自転車をわたされで放置され、週末やパパデーにはサイクリングしながら公園散策。このような環境下で自転車に乗れない子供が育つ訳がない。親の生活環境が自然に子供に影響している事を実感させられる。よく「〜ができる小さな子供」の映像をyoutubeでみるが、さらに訓練させればうちのバッシーも最年少でBakfietsレースにでれるかも?でも私もヘンリーも子供が自然に興味を持つ事を尊重したいので訓練までする気はないんだけど。

ここで私からの影響は何?と思う訳だが、お絵描きをさせてみてもクレヨンを舐める事のほうが好きだしフィンガーペイントをさせてみてもいやがって大変だったので、もうちょっと大きくなってから挑戦させようと思う。もうちょっと大きくなれば料理を一緒につくって food sculpture の共同制作ができるかもしれないので楽しみだ。

Papa day and Mama day

私がパスカルと二人の時はどんなことをしているか前のポストに書いたけど、父親はどんなことをしているのだろう。

毎週木曜日は私の仕事があるのでパパの日と決まっている。私の仕事がなかったとしてもパスカルとパパだけで過ごしてくれるので仕事以外でも自分の時間が持てる貴重な日である。

パパとママでは遊び方が全く違う。

家ではパパはパスカルとよくレゴで遊んでいる、というかパパがレゴで何かを作り、パスカルがそれで遊ぶというパターン。パスカルはレゴのパーツの中でも車輪がついたものが大好きなので、パパはよく車輪の上に想像的なものを作り上げてパスカルを喜ばしている。私は子供の頃特にレゴなどで遊んだことはなかったので想像力に欠けているのかもしれないが、パパは慣れていて器用なだけでなくバリエーションも豊富。毎回私が驚くようなものを作り上げるがその間は集中しているのでパスカルはほったらかし(笑)パスカルもそれに慣れているのでその間は一人で遊んでいる。

巨大なお城の建つ車

天気の良い日はパスカルとパパは自転車で遠出する。昨日は長かったオランダの冬の終わりを告げるような暖かい春日和。パパは必要なものをバックに詰め込んで午前中からパスカルと二人で自転車に乗って出かけて行き、夕飯時まで帰って来なかった。

二人はブルーメンダールというアムステルダムから30kmも離れたところまで自転車に乗って行き、お昼にチキンとポテトを一緒に食べ、あらゆる公園の滑り台を試し、飛行機を見て、動物を見て、最後はヨルダンのworkcyclesに立ち寄ってパスカルは自分の自転車で遊んで帰ってきたという事だった。郊外に外出するとまさにオランダらしいものを実際に見せることができる。そのせいか興奮して30分しか昼寝しなかったパスカルは、夕食を食べた後即眠ってしまった。しかも身体的に疲れているので朝までぐっすりだった。

郊外に行くとまだ動いている風車も見れたりする

オランダではよく昼間にバギーを押してるパパを見かけるけど、それだけパートタイムで働いているパパが多いという事だ。ヘンリーはアメリカ人なので日本のようにフルタイムで働くのを普通に思っているけど、子供が出来てからはオランダ式に子供との時間をちゃんと作ってくれるようになった。自営業なのでその辺の時間の融通はきくから、私がプロジェクトで忙しい時もかわりにパスカルの面倒みてくれたりする。

なんでも子供と自分の好きな自転車乗りを共感できるのがいいのだろう。子供との時間を(自分が楽しみながら)真剣に過ごしてくれるのは私と同じ姿勢なのでうれしいことだ。